
発熱して6日目、入院して4日目夜にお医者さんに言われたのが「川崎病の症状がでています」。とのことでした。
へ?川崎病??名前を聞くだけで、なんだか嫌~な感じがした。
が、先生の説明によると、川崎病は珍しい病気ではなく、治療も確立されているので、完治すると元気に生活できるようになるとのこと。
手足のむくみに気がついたのは夜だったので、翌朝から早速治療をはじめようということになりました。
川崎病とは?
その夜、さっそくネットで検索しまくった。
川崎病とは
川崎病は1967年に小児科の川崎富作先生が最初に報告した原因不明の病気です。4歳以下の乳幼児に多く、全身の血管に炎症がおきていろいろな症状が出ます。高熱、両側の眼球結膜(目の白いところ)の充血、真っ赤な唇と苺のようにブツブツの舌、体の発赤疹、手足の腫れ、首のリンパ節の腫れの6つの症状のうち5つ以上の症状があれば川崎病と診断します。小さなお子さんではBCGを注射した場所が紅く腫れ上がることも、特徴的な症状の1つです。
引用:国立成育医療研究センター>川崎病 https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/030.html
うーん、なるほど。この時点で娘には「首のリンパ節の腫れ」と「体の発赤疹」は無いもののそれ以外の4つが当てはまっていた。
その症状は後々でてくることもあるが、でないこともあるそうな。先生の判断で翌朝川崎病の治療に切り替えられた。
川崎病の原因は?
- この病気の原因はよくわかっていません。
~中略~
男児が女児よりも1.3倍程度多く発病しています。地域的な流行がみられたり、兄弟あるいは姉妹で同じ時期(多くは10日以内)に間をおいて発病することがありますが(1-2%程度)、人から人へうつる病気とは考えられていません。
引用:川崎病とは>https://www.jbpo.or.jp/kd/
娘は2歳で保育園に行ってますが、そこからもらってきた病気ではないみたいです。同じ保育園で川崎病の子はいませんでした。
年間に1万5千人が発症してるらしいですが、なんとなくこの数字聞いて多いな~と感じました。
だれがかかってもおかしくないのですが、娘はもともと持病に「溶血性貧血」を患っていて、時々輸血を行ったりもしているので、血液の炎症と聞いて、この持病が少なからず影響しているのでは感じました。
川崎病の治療は大きく2つ。ガンマグロブリン(免疫グロブリン)投与とアスピリン服用
まずは、ガンマグロブリン(免疫グロブリン)の点滴投与がはじまった。
これは献血者の血液からつくられた血液製剤とのこと。「血液製剤」と聞くだけでもなんか怖~い印象だけど、今の時代はちゃんと管理されているので、そんなに怖がることもないかも。
ただし副作用(アナフィラキシーなど)もあるので、投与開始直後は観察が必要。少しでも様子が変わったらすぐに看護婦さんを呼ばないといけない。ので投与直後は少し緊張する。
が、何事もなく24時間投与完了。
また同時にアスピリンという薬を飲みはじめました。
これは解熱作用の他に、血管の炎症を抑える作用があるとのこと。
さらに血液の炎症により、血管に瘤(こぶ)ができてしまうことがあるので、それを防ぐように、これを飲むことによって血液がサラサラになるらしい。
が、困ったことにこのアスリピンを投与してからというもの、娘は鼻血がよくでて、しかも止まらなくて大変でした。
イヤイヤ期真っ只中の2歳児なので鼻を押さえるのを嫌がってベッドは血まみれになるわ、私の服も血だらけになり、大変でした。
★入院時、ティッシュは多めに持ち込むことをオススメします。
入院5日目、7日ぶりにやっと熱が下がった!
投与中も熱は40.2度に上がったりもしましたが、座薬を併用しながら、投与から24時間後には、やっと熱が36.4度まで下がりました。
が、今度は36.1~35.9度と、低すぎる体温にビックリ。これはアスピリンの作用のようです。
一時はベッドからも起きれなかったのに、次第に自分で起き上がり、大好きな卵かけご飯をパクパク食べるようになってくれました。
ガンマグロブリン投与後、24時間で熱が37.5度以下であることが、ひとつの目安になっていたが、
なんとか熱も上がらず、治療が功を奏しました。
ほんと、ほっとしました。
川崎病の症状、手の指の皮がめくれ出した
すでに熱は下がっていましたが、川崎病の症状の中に「手や足の指先の皮がめくれる」という症状がでるそうです。
高熱が出だして9日目に、その症状が現れてきました。
▲分かりにくいと思いますが、中指の先の皮が白くなっていて、やぶけています。
これは無理にはがない方がよいそうで、しばらくすれば自然と治るとのこと。
かゆがったり、自分でむいてしまうこともなく、いつしか皮のめくれも忘れていたくらいです。
さらに、内ふとももに白いブツブツがでてきました。
▲ネットには「赤い発疹」とありましたが、娘は赤くなく白っぽいブツブツでした。しかも全身ではなく足だけでした。
その頃にはすっかり元気になっていた娘は、皮のめくれも発疹も気になる様子はありませんでした。
実は熱が下がってからの方が大変で、2歳になるとベッドの上でじっともしておれず病室のベッドの上で暴れ回っていました。
でも退院の許可はすぐにはおりそうもありません。熱が下がってから1週間は経過をみないといけないそうで、入院がやけに長く感じました。
が、今年は殺人的な猛暑だったので、エアコンで管理された病室の中で、夏の甲子園をみながら過ごせたのはよかったのかも。
熱が下がって8日目、入院から13日目でやっと退院
川崎病で一番心配な症状が、血液にこぶができること。このこぶのことを冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)というそうですが、そのこぶにも大小あり、それによって軽度~重度にわけられるそうです。後遺症が残れば、運動に制限がかかったり、日常生活に影響がでることもあるそうな。
幸い、エコー検査の結果、娘にはこぶらしきものはなく、血管の状態は良好とのこと。
がしかし、心臓の弁が逆流をおこしているそう。これは今回の川崎病でおきたのか、貧血を患っている娘だからもともと心臓が大きくなりやすい為もともとから逆流がおきていたのかは今はわからないそう。
今後通院しながら状態をみていきましょうということになった。
通院について、退院後1週間、次に1ヶ月後、その次は2ヶ月後と、徐々に見る間隔があいていくらしい。最大5年後までは定期的に診ていく必要があるそうです。
薬は1日1回アスピリンを継続して飲むことになった。最低でも治療開始後2ヶ月は服用が必要とのこと。
でもこのアスピリン、子供が飲みやすいように甘い味つけになっていて、量も少な目だし、スポイトで簡単に飲ませられるので、娘も嫌がらず飲んでくれます。
ガンマグロブリン(免疫グロブリン)投与後、予防接種は要注意!
非経口用生ワクチン、「麻しん」「おたふくかぜ」「風疹」「水痘(みずぼうそう)」これらのワクチンなんですが、
ガンマグロブリンを投与していると、これらの効果が得られないおそれがあるそうです。
なので、非経口用生ワクチンを接種する場合はガンマグロブリン投与後6ヶ月以上期間をあけて行うようにと先生に言われました。
予防接種の予定がある方は要注意です。
昨日退院してから2回目の通院が昨日終わった。
次は2ヶ月後。次行ったときに、アスピリンはもう飲まなくてもいいですよ~と言ってもらいたいな~。
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